「姿勢が悪い…」その裏にあるかも? 側弯症というカラダのゆがみ

「肩の高さが左右で違う」
「カバンを同じ肩で持っていると、片方だけ疲れやすい」
「写真を撮ると、なんとなく体が傾いて見える」
その“なんとなくの違和感”、もしかすると「側弯症(そくわんしょう)」かもしれません。
◆側弯症とは?
側弯症とは、背骨が横方向に弯曲してしまう状態を指します。
通常、背骨は真っすぐに伸びていますが、側弯症ではS字やC字のように曲がってしまうのが特徴です。
また、単に横に曲がるだけでなく、ねじれるように回旋している場合もあり、見た目では「肩の高さが違う」「ウエストラインが左右非対称」「片方の肩甲骨が浮いて見える」などが現れます。
◆特に注意が必要な時期:成長期
小学生〜中学生の間は、骨の成長が急速に進む時期。
この時期に「特発性側弯症(とくはつせいそくわんしょう)」と呼ばれる原因不明のタイプが発症することが多く、女児に多く見られるのも特徴です。
「姿勢が悪いから仕方ない」と思われがちですが、側弯症はれっきとした“構造的変形”です。
放置すると、筋肉や内臓への影響、慢性的な腰痛・肩こり・呼吸への支障が出る場合もあります。
◆姿勢の崩れ=必ずしも側弯症?
一方で、「姿勢性側弯」といって、骨の変形はなく、筋肉のアンバランスや生活習慣によって生じる“見かけ上の側弯”もあります。
この場合は、正しい運動療法や手技によって改善が見込めるため、早めの評価が重要です。
◆当院の対応
当院では、側弯症の可能性がある方に対して以下のようなサポートを行っています。
姿勢評価(視診・骨盤・肩甲骨の左右差)
筋バランスと可動域のチェック
骨格への過負荷を減らす施術・トレーニング指導
成長期の子どもに合わせた運動・生活アドバイス
「コルセットを勧められたけど、運動はしていいのか」
「定期的な整形外科のフォローと併用したい」
そんな方にも、リスクを把握した上で無理のないケアをご提案しています。
◆気になる症状は、早めにチェック
姿勢が左右どちらかに偏っている
肩・背中・腰のこりが片側に集中している
片方のズボンの裾や袖が上がることが多い
こうした症状は、体の歪みを知らせるサインかもしれません。
放置せず、まずは“今の姿勢状態”をチェックしてみませんか?