鍼で筋肉が緩むのはなんで?
肩凝りや腰痛に鍼を刺すと楽になりますがなんで鍼で凝りが良くなるのでしょうか?
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- そもそも筋肉の凝りって?
筋肉の凝りは筋繊維の過緊張によりできる硬結ともいいます。
繰り返しの筋肉の運動、長時間の同じ姿勢により筋肉に負担がかかることが筋肉の硬結を引き起こす原因と考えられています。
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- 凝り(硬結)ができるとどうなるか?
筋肉の持続的筋収縮と血流が悪くなり循環障害が起きます。この状況下では循環障害により筋肉に必要な栄養が不足し発痛物質、疼痛感作物質が発生し筋肉に蓄積されてしまい痛みや鈍痛を感じてしまいます。
また筋肉の繊維の滑走が悪くなり伸び縮みがし難くなり可動域制限なども起きてしまいます。
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- なぜ鍼が効くのか?
筋肉の凝りに刺した時にズーンと響くような刺激があります。これは身体の反射であり軸索反射といいます。
外部からの刺激を受けると神経伝達物質が放出されます。それには血管を拡張させ血流を増加させる作用があります。筋肉の血流不足で必要な栄養が不足して筋肉の過緊張がある部位に刺すことで、局所的に血流が増加し、筋繊維の滑走がよくなり筋緊張が緩和されます。また発痛物質の反対で痛みを抑制させる物質が脳から放出され痛みの緩和もされます。