斜角筋症候群って知ってる?
肩こりが酷い時に腕がだるくなったり胸の奥を押したくなったりすることありませんか?
もしかしたら斜角筋症候群かもしれません。
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- 斜角筋って?
首の横についている3つの筋肉で、前斜角筋、中斜角筋、後斜角筋と分かれています。その中で前斜角筋と中斜角筋は頸椎から第1肋骨に付き、左右どちらか一方がはたらくと首を同じ側に側屈したり顔を回旋したりします。左右両方がはたらくと首を前屈します。
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- 斜角筋症候群って何?
斜角筋、特に前斜角筋と中斜角筋が過緊張しその間を通る神経や血管を圧迫して起こる疾患です。
斜角筋の間を通っている腕に伸びる鎖骨下動脈や神経の集まりである腕神経叢が圧迫されることで様々な症状を引き起こします。
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- どんな症状か?
最初は肩や首の痛み、背中の張り感など肩こりのように感じます。次第に腕にしびれや鈍痛を感じたり重だるくなります。酷いと手の握力が低下し動かしにくくなってしまったり指先や腕の冷感なども起こります。
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- どんな人がなるの?
デスクワークやスマートフォン、タブレットを見る際の不良姿勢を長時間続けたり重い荷物の上げ下げや、子供を抱っこしたり下を向く事が多い人がなりやすいです。
普段肩こりを感じてる方は注意です。肩こりの代表筋である僧帽筋や肩甲挙筋とは首を支えるときの拮抗筋でありながら筋連結しているのでどちらも同時に問題が起こりやすく、より症状を感じやすいです。
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- どうすればいいのか?
猫背やストレートネックなどの不良姿勢の改善や斜角筋の緊張をとることで改善します。斜角筋だけではなく筋連結している肩甲挙筋や僧帽筋、症状がある腕の方まで広くアプローチする事が必要です。
また頚部や腕周りのストレッチは症状の軽減に有効です。