外反母趾という言葉は皆さん一度は聞いたことがあると思います。
実際にどういったものか知っていますか？

• • 外反母趾とは？

足の親指が小指側にくの字に変形し、曲がってしまう状態をいいます。母趾の付け根の関節は足の内側に突き出し、靴との摩擦で痛みが生じたり腫れや炎症が起こり歩行障害の原因になります。

遺伝的な要因と、生活習慣が大きく関わる非遺伝的な要因があります。
遺伝的要因は親が外反母趾だったり扁平足の人や関節の柔らかい人がなりやすいと言われています。
非遺伝的要因は、足に合わない靴、特に先が細い靴などを履く機会が多いとなりやすいと言われています。
状態としては母趾屈筋と母趾外転筋が筋力低下して母趾内転筋によりひっぱられている状態です。

• • 外反母趾の影響は？

外反母趾では、足の母趾の関節が外側に屈曲し、関節自体は内側に突出するため、靴との摩擦や圧迫が起こり、突出部分に炎症を形成することがあります。
ひどくなると、突出部の皮下に浸出液がたまり腫れや発赤が起きます。これにより歩行時に痛みを感じ、歩行障害の原因となります。
さらに突出部分の神経が障害され、しびれや神経痛が引き起こされることもあります。
また親指に体重がかからず外側に体重がかかるようになり指の痛みだけではなくO脚や変形性膝関節症の原因にもなります。

• • どうすればいいか？

足底板等のインソールで扁平足の改善をするか外反母趾用の装具を使う。
また足のアーチ形成に必要な筋力強化やストレッチなどが有効といわれますが対処療法になっているケースが多いです。