「五十肩だと思ってたら…腱板損傷だった⁉」知っておきたい違いとは

肩が痛い=「五十肩」だと思っていませんか?
じつは「腱板損傷」のケースも多くあります!
間違った判断で回復が遅れることも…
今回は腱板損傷と五十肩(肩関節周囲炎)の違いを分かりやすくまとめました。ご自身の症状と照らし合わせながらお読みください!
【五十肩とは?】
「肩関節周囲炎」と呼ばれる加齢性の炎症。
関節包や周囲の靭帯・滑液包などに炎症が起こり、肩が痛くて動かせない・動かしづらい状態になります。
★特徴
・原因がはっきりしないことが多い(自然発症)
・徐々に痛みや動かしにくさが出てくる
・安静でも痛む、特に夜間痛がつらい
・関節全体の動きが制限される
・40~60代に多く見られる
★経過
① 急性期(痛くて動かせない)
② 拘縮期(関節が固まる)
③ 回復期(徐々に改善)
【腱板損傷とは?】
肩の深部にある「腱板(けんばん)」という筋肉・腱の複合体が損傷することで生じる筋肉性の障害です。
主に棘上筋(きょくじょうきん)の断裂・部分断裂が多く、動かすと痛い・力が入らないといった特徴があります。
★特徴
・スポーツや転倒など明確な原因があることが多い
・腕を上げる・物を持ち上げるなどの動作で痛む
・夜間痛もあるが、特に動作時の痛みが強い
・力が入りにくい・引っかかる感じがある
・中高年男性や肉体労働者、スポーツ愛好者に多い
【見分けるポイント】
原因 はっきりしない スポーツ・転倒など
痛みの出方 徐々に出る 動作時に鋭く出る
腕の挙上 固くて上がらない 上げられるが痛くて力が入らない
夜間痛 あり あり(動作時痛が強め)
エコー検査 炎症所見 腱板の断裂や肥厚が確認できる
※当院ではエコー評価により腱板の状態を確認し、正確な判断に役立てています!
【治療法の違い】
○五十肩
→関節包や滑液包の柔軟性回復が中心。温熱・可動域訓練・姿勢改善が効果的。
○腱板損傷
→損傷部位への負担軽減と、インナーマッスルの強化。
必要に応じて医師と連携し、手術の有無も判断します。
【当院のアプローチ】
○初回の状態評価(エコー使用)
○状態に応じたリハビリ/運動療法の選定
○姿勢・肩甲骨の動き・体幹まで含めた総合ケア
○夜間痛や再発予防もサポート!
「年齢的に五十肩かと思ってた」
「ずっと我慢してきたけど改善しない…」
その肩の痛み、正しく見極めて早期対処が必要かもしれません。
放置すると、腱板の損傷が広がってしまうリスクもあります。