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「かかとや膝の痛み…」それ、“骨棘(こつきょく)”が原因かもしれません

朝一歩目のかかとが激痛
正座や階段の昇り降りがつらい
肘や肩が動かしづらい、ひっかかる感じがある…

その不調、「骨棘(こつきょく)」が関係しているかもしれません。

    • 【骨棘とは?】

骨の端にできる“トゲ状”の突起です。
慢性的な炎症や力のかかりすぎにより、体が防御反応として骨を増殖させてしまうことで生じます。

    • 【骨棘が起こりやすい場所】

・踵や足裏(アキレス腱付着部・足底腱膜部)
朝の一歩目に強い痛みが出やすい
ランナーや立ち仕事の多い人に多発
膝関節(変形性膝関節症)
加齢や使いすぎによる関節軟骨のすり減りから形成
動作時の痛みや可動域の制限、変形などを伴う
肩関節(肩峰・上腕骨頭)
腱板(特に棘上筋)の摩擦や引っ張りによって骨棘が形成
五十肩やインピンジメント症候群の原因の一つ
肩を上げると「痛い・引っかかる」と感じる方に多い
肘関節(外側上顆・内側上顆)
テニス肘やゴルフ肘の慢性化により形成されやすい
握力低下・肘の引っかかり感・荷物を持つと痛い、などの症状
脊椎(頸椎・腰椎)
長年の姿勢不良や椎間板の変性から骨棘が生じ、神経を圧迫することも
頸や腰の痛みに加え、しびれや神経症状が現れるケースも

    • 【なぜ骨棘ができるのか】

・関節や腱への反復的なストレス
・筋肉・靭帯の柔軟性低下による張力の偏り
関節軟骨のすり減りや炎症の慢性化

これらが引き金となり、骨が過剰に形成され“トゲ”のようになるのです。

    • 【当院のアプローチ】

骨棘自体を消すことはできませんが、痛みの緩和と関節機能の改善は十分可能です。

当院では以下のような施術を行っています。
骨棘に負担をかけている筋肉や腱へアプローチ
・硬くなった筋膜・滑走不良を改善し、動きや痛みの制限を緩和
・必要に応じてストレッチ指導・生活動作の見直しを提案
・エコー画像評価により、骨棘の位置や状態を可視化して、より正確な施術が可能

この画像は当院の患者のアキレス腱付着部炎(踵骨の骨棘)の1例です。

骨棘は「長年頑張ってきた体のサイン」。
そのままにせず、今からのケアで痛みのない体へ整えていくことができます。
肩・肘・膝・足など、場所によって症状の出方は違いますが、
“骨棘”による負担が原因となっているケースは少なくありません。

「なんとなく動かしづらい」「ずっと同じ痛みが続いている」
そんな症状に心当たりがある方は、ぜひ一度ご相談ください!