むちうち症について

交通事故に遭われた際にムチウチになると言われるけどムチウチってなんなのでしょうか?
-
- むちうち症とは
むちうち症は頚椎捻挫や外傷性頚部症候群とも呼ばれます。
なんらかの強い衝撃によって首から頭が揺さぶられて頚椎に負担がかかり痛みや頚椎の神経由来の自律神経症状など身体に不調が出るものです。
自動車や自転車などの追突事故やコンタクトスポーツの衝突、高所からの転落などの衝撃が原因として挙げられます。

-
- どんな症状があるの?
首の痛み、腕のしびれ、首からくる頭痛や吐き気(嘔吐)、肩や背中の痛みなどさまざまです。負傷から数時間後や翌日などに遅れて出てくることがあり事故などの負傷直後は興奮状態で痛みに気付かなかったり感じにくいせいと言われます。
症状は2~3か月くらいで良くなっていくと言われますが、数カ月、もしくは数年と苦しめられる方もいるとされます。ほうっておくと長く症状に苦しめられる可能性があり衝撃は首だけでなく脳の損傷を疑う必要もありますので、自己判断は避けてきちんと病院で検査する事をすすめます。
レントゲン検査やMRIやCTなどの検査をするのが安心です。
-
- 原因は?
むちうちの原因は強い衝撃の際に、頸椎が過伸展し頸椎の椎間関節の衝突が起こり関節内に炎症が起こります。また頸部や背中の骨際の多裂筋や起立筋群などの姿勢保持に必要な筋肉の損傷がおこり頸部を動かしたときや頭を支えてる時に痛みが出ます。
頸部の神経を刺激し腕の痺れや吐き気、頭痛などの症状の原因にもなります。
-
- むちうちの治療は?
筋肉の筋緊張を改善させることが重要です。頸部の多裂筋や起立筋群の緊張をとり痛みによる可動域制限を改善することが大事です。
自然と筋リラックスが促され、患者の頸部症状は改善することが多いです。頸部の緊張をとらないと慢性化してしまうので固定による安静も必要ですが早期頚椎の運動をできるようにするのが大切です。