高齢者の下肢のむくみ
高齢者の方は足がむくみやすいです。その上なかなかむくみは治りにくいですね。
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- 足がむくみやすい理由は?
むくみのメカニズム
① 血管から細胞の間に流れる水分が多くなること。
② 毛細血管やリンパ管へ本来ならば吸収される水分量が減ってしまう事で起こる。
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- なぜか?
脚は心臓から遠く重力の影響で血液が心臓に戻りにくく、ふくらはぎの筋ポンプ作用の働きによって血液を心臓におくりやすくしています。しかし、立ったり、座ったりしたまま体をあまり動かさないでいると、ふくらはぎの筋ポンプが働かず足の血液の循環が悪くなります。
足の甲や脛周りを指先で押した時にへこんでから戻らない場合むくみが強いかもしれないです。
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- 高齢者は何故むくみやすいか?
① 加齢による心肺機能が低下。
② 下肢の筋力の低下により下肢の筋ポンプが上手く働かず重力により下がってきてしまうことでの血行不良によるむくみ。
③ 下腿の筋肉の収縮力が弱まると、血液が正しく循環できずに古い水分や老廃物が溜まりやすくなるため
④ 運動する時間も減り、座る事が長くなっている。
⑤ 加齢により腎機能が低下し水分代謝の機能の低下。
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- 足がむくむとどうなるのか?
むくみをそのままにすると足のむくみで歩きにくくなってしまったり、水分代謝が上手くいかず体がだるく重い、疲れが取れなくなるなどの症状につながります。
また放置すると慢性的に足がむくんでしまい治らなくなってしまいます。
また下肢静脈瘤の原因にもなります。足の静脈に水分が貯まることで血管が拡張してしまいこぶのようにふくれてしまいます。
命にかかわることはありませんが、だるさ、こむら返りといった症状やむずむずやピリピリした感覚が起きてしまいます。
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- どうすればいいのか?
むくみの解消には圧迫がいいです。下腿の筋肉を圧迫してあげる事で血管から漏れ出した水分を戻りやすくします。むくんでしまい緊張した筋肉の緊張をとることで、ふくらはぎの筋肉の筋ポンプの働きをよくします。
長時間の座り姿勢を気をつけて歩く事も大事です。歩くのが難しい場合は踵を上げつま先立ちの運動を繰り返しましょう。
またメドマーと言われる空気の圧で圧迫してくれる医療用マッサージ器でも有効です。