膝関節のパキ音
関節の曲げ伸ばしをした時にパキッと音が鳴ることありませんか?
常に音が鳴ったり痛みが伴う場合はタナ障害(膝滑膜ひだ障害)かもしれません。
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- タナ障害とは
膝関節の内側の滑膜に炎症が起きてしまう状態をいいます。
膝の滑膜という膝の動きを滑らかにする滑液のある膜のことで滑膜に問題が生じると動かすのに違和感や痛みや引っかかりを感じるようになります。
膝関節の曲げ伸ばしや捻ることが多いスポーツをする人や、日常生活でも立ったり座ったり繰り返すひとがなりやすく、誰しもがなる可能性があるものです。
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- どんな症状?
膝のお皿、膝蓋骨内側や下側に痛みを感じたり、動かしにくさ曲げ伸ばしの時に引っかかる感じや歩行時に痛み、周りの人に聞こえるようなパキッとした音が鳴るようになります。
膝蓋骨の内側の下の方を親指で押さえ、膝を曲げ痛みを感じたり、ひっかかりを感じるときにたな障害が疑われます。
またMRIなどで画像検査を行い、滑膜の状態を診断するなどで詳しくわかります。
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- 治療方法は?
激しい運動をやめ、膝を安静にしましょう。
膝のお皿に付着する大腿四頭筋の筋緊張を緩和させる事で滑膜への負担がへり動きや痛みの改善ができます。
関節内にヒアルロン酸を注射して関節の動きを良くしたり、ステロイド剤を注射して炎症を抑える方法もあります。
タナ障害は、運動を休んだり頻度を減らして安静を保ちつつ、ストレッチやマッサージ、アイシングで炎症を抑えたりする事で改善することができます。
但し、症状が酷くなり重症化すると膝の手術が必要になる場合があるので違和感をを感じたら早めに治療しましょう。